目次
まず結論(超要約)
- 迷わず簡単に始めたい/メールもまとめて使いたい → レンタルサーバー(共用)
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セットアップが速く管理がラク。WordPress小~中規模や名刺代わりサイトに最適。
- 自由度・拡張性・安定した性能が欲しい/複数サイトやカスタム技術を使う → VPS
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ルート権限で何でもできる。Node/Go/Python、Docker、独自設定、将来のスケールに強い。

運用に自信がないけど性能も欲しいなら、マネージド型VPS(バックアップや監視付き)も検討対象になります!
ざっくり比較表
比較観点 | レンタルサーバー | VPS |
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リソース | 共有(同じサーバー利用者の影響を受けやすい) | 専有(割り当てられたvCPU/RAMは自分のもの) |
権限 | 制限あり(ルート権限なし) | 制限なし |
セットアップ | 速い(数分~、GUIでWordPress一発) | 自分で構築(LAMP/WAF/SSL/Firewallなど) |
性能の安定 | 変動しやすい | 安定しやすい(設計次第) |
拡張性 | 中(上位プランへ移行) | 高(スケールアップ/複数サイト/コンテナ) |
セキュリティ | 事業者が担当 | 自分で対応する必要あり |
メール | 付属しやすい | 自前構築か外部メール利用が基本 |
バックアップ | 自動/世代管理がセットのこと多い | 事業者オプション or 自前で設計 |
料金感(目安) | 月300〜1,500円台 | 月500〜3,000円台(構成次第) |
使いどころ | 小~中規模WP、名刺サイト | 成長期WP、複数サイト、API、EC、学習/検証、海外/匿名用途 |
用途別の“向き・不向き”
- レンタルサーバーが向く用途
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- 個人ブログ/企業の情報サイト(月間〜数万PVまでの想定)
- メールも同じ契約で使いたい(DNS・SPF/DKIM等を簡単に整えたい)
- サーバー運用に時間をかけたくない(更新/監視/バックアップを任せたい)
- VPSが向く用途
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- WordPressの成長期(プラグイン多用、画像・DBが肥大、同時接続が増える)
- 複数サイト運用/ステージング環境(コンテナ分離やパネルで整理)
- Node/Next.js、Django/FastAPI、Goなどのカスタム技術を利用
- EC/会員制サイト(WAF/キャッシュ/DB設定を細かく調整)
- 海外リージョン・暗号資産決済など特殊要件(※規約確認)



サーバーをカスタマイズしたいならばVPSが断然おすすめ!
費用シミュレーション(ざっくり相場感)
シナリオ | レンタルサーバー | VPS |
---|---|---|
個人ブログ(〜月1万PV、WP) | 300–900円/月(自動バックアップ込みも) | 500–1,200円/月(1–2GB/30–50GB、自動バックアップは別料金のことが多い |
成長期メディア(〜月5万PV、WP+画像多) | 800–1,500円/月(上位プラン) | 1,200–2,500円/月(2–4GB/NVMe/自動BKオプション) |
小規模SaaS/EC、API併用 | 利用は難しい | 2,000円~(要件次第で伸縮/監視・WAF等を組み合わせ) |
チェックポイント
- バックアップ/スナップショットはVPSだと有料オプションのことが多い(世代数や容量で変動)。
- レンタルサーバーは月額一本化で分かりやすい一方、VPSは柔軟だが設計次第で費用が変動。
- キャンペーンや年額割を使うと、VPSでも“ワンコイン級”に近づくことがある。
判断チェックリスト(5つ埋めれば決まる)
- 技術スタック:WordPressのみ?それともNode/Pythonも動かす?
- WordPressのみで手軽に運用したい → レンタルサーバー
- カスタムサーバーでWordPressを動かしたい → VPS
- Node/Pythonを動かしたい → VPS
- トラフィック/同時接続:今と半年後のイメージ(ふわっとでOK)
- あまり気にしない → レンタルサーバー
- 自由度や今後の成長を考慮する → VPS
- 運用体制:ルート権限で初期設定・保守に時間を割ける?割けない?
- 自分で設定・保守するのは面倒でやりたくない → レンタルサーバー
- 自分で設定・保守できる → VPS
- バックアップ要件:日次/週次/世代、どこまで求める?
- よく分からないからお任せで → レンタルサーバー
- 自分で管理したい → VPS
- メール:同契約内で簡単に使いたい?外部メールでもOK?
- 簡単に使いたい → レンタルサーバー
- 外部サーバーやサービスを使って確実にメール配信したい → VPS



お任せ指向の方はレンタルサーバー、スキルがある方はVPSがおすすめ
VPSを選ぶなら:最初の“外さない”構成
- 国内リージョン / 2vCPU / 2GB / NVMe 50GB(WordPressならこのあたりが最も無難)
- 自動バックアップを有効化(世代管理)
- 初期設定:SSH鍵化、
ufw
/fail2ban
、Let’s Encrypt自動更新、unattended-upgrades
- 監視(CPU/RAM/I/O/転送量)を最初から準備
さらに詳しく→初心者向けVPSの選び方|CPU・メモリ・ストレージの目安を用途別に解説
迷ったら“段階移行”が安全
STEP
レンタルサーバーでスタート
- サーバーの公開・運用に慣れる
- サーバー保守は不要なので手軽にスタートできる
STEP
VPSの検証環境を並走
- レンタルサーバーと同じ環境をつくる
- 自分で運用できるかリハーサル
STEP
DNS切替でゼロダウンタイム移行
- VPSで運用する決断をしたらDNS設定を変更して切替(今はまだDNSを知らなくてOK)
- いきなりVPSが不安なら、マネージドVPSや移行代行の活用もアリ



VPSを使えると応用が利くしスキルも上がります!
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